バストの悩み

こどもの手当 熱傷(やけど)

家の中にはやけどを起こす原因がたくさんあります。やけどをした部分が「広い」ほど、「深い」ほど危険です。こどもは体の表面積の10~15%以上の広さをやけどすると重症です。
手当
・ 急いで冷たい水、水道水を注いで痛みが取れるまで冷やします。
・ 衣類を脱がさないで、そのまま衣類の上から冷水をかけます。
・ 水ぶくれはつぶさないで、消毒した布か洗濯した布で覆い、その上から冷やします。
※ 熱傷範囲が広い場合、広範囲を冷やし続けることは、体温をひどく下げる危険があるので、低体温に注意します。
※ 軟膏、油、消毒薬などはぬりません。(ぬると、感染を起こしたり、医師の診療の妨げになります。)
※ 広範囲の熱傷や顔・手など熱傷の部位によっては特殊な治療が必要となり、そのような場合は119番通報し、専門の医療が可能な医療機関へ搬送する必要があります。

こどもの手当 痙攣(ひきつけ)

こどもは、脳をはじめとする神経系の発達が未熟であるため、けいれんを起こしやすく、特に熱性けいれんが多く見られます。てんかんもこどもに起こりやすく、この他嘔吐や下痢などに伴う脱水、髄膜炎や脳炎、強い興奮、テレビの光刺激などによって起こる場合があります。
観察のポイント
・どのようなけいれんか。
   からだが弓なりになり、手足を突っ張る。
   手足を伸ばしたり縮めたりして、がたがた震わせる。
   頭をこっくりするようなしぐさをする。  etc
・どのくらいの時間続いたか。
・たびたび起こったか。
・どのような状況で起こったか。
手当
・衣服をゆるめ、楽に呼吸ができるようにします。
・けいれんを起こしている間は、強く揺さぶったり、無理に押さえつけたりしません。
・けいれんを起こしている間は、ベッドからの転落を防いだり、周りの玩具を遠ざけるなど、こどもの安全を確保します。
・吐くときは、吐いたものが気管に入らないように、からだを横に向け、気道を確保します。
・けいれんが短時間で治まり、機嫌がよく、意識がしっかりしていれば、静かに休ませ、様子をみて受診します。
・次のような場合には、119番通報し救急車で直ちに医療機関に搬送します。   けいれんが長時間続く。
   けいれんが繰り返す。
   けいれんが治まっても意識が戻らない。 etc
※けいれんの発作中、歯の間に割り箸やタオルなどを入れると、舌や口内をきずつけたり、舌を奥に押し込み、呼吸困難を起こすことがあるので、してはいけません。

こどもの手当 誤飲事故

飲んだものの種類により、手当の方法が違うので、いずれの場合も、119番、医療機関あるいは中毒110番などに連絡し、指示を受けることが基本となります。意識がないときや、呼吸が苦しそうなときは、一次救命処置の手順により手当を行い、救急車で直ちに医療機関へ搬送します。

たばこ
こどもの誤飲事故の中で一番多い。症状は、吐き気、嘔吐から始まり、顔色が蒼白になったり、呼吸・脈が速くなることがあります。大量に吸収された場合には、意識障害やけいれんが起こり、呼吸が停止する可能性もあります。
手当
・大急ぎで口の中に残っているたばこをぬぐいとります。たばこの葉や吸いがらを飲んだ場合には、水や牛乳などを飲ませてはいけません。
・水に浸っていたたばこを食べたり、その液を飲んだ場合には、からだを保温し、急いで医療機関へ連れていきます。

家庭用医薬品
風邪薬、睡眠薬、ビタミン剤など最近の薬は甘くておいしいので、たくさん食べるという事故が多くなっています。
手当
・口の中を調べ、薬が残っていたら指を口の中に入れてぬぐいとります。
・水や牛乳を飲ませ、吐かせます。
・薬の空きびん、散らばっている薬、吐いたものは医師に見せます。

石けん
浴用、化粧用、薬用、洗濯用などいろいろありますが、毒性は低いといわれています。
手当
・一口程度なら、水や牛乳を飲ませ、しばらく様子を見ます。吐き気、嘔吐、のどの痛み、口の中のただれなどの症状があれば、医療機関へ連れていきます。
・大量に食べた場合はできれば吐かせて、医療機関へ連れていきます。

マニキュア液・マニキュア除光液
身近な化粧品の中では最も毒性が高く、少量でも飲んだり、誤って気管に入れると危険です。また揮発性のものを吸入しても中毒を起こすことがあります。
手当
・吐かせてはいけません。
・少量(マニキュア液3ml、除光液1ml)でも飲んだ場合はすぐに医療機関へ連れていきます。
・揮発性のものを吸入した場合は、新鮮な空気を吸わせて様子をみます。

クリーム
化粧品の中では最もこどもの誤飲事故が多いものです。通常こどもが誤って食べるくらいの量ではほとんど問題はありませんが、食べた量が多いときは、油分成分による症状(吐き気、嘔吐、下痢など)がでることがあります。
手当
・水分をとらせて様子をみます。
・大量に食べた場合や、症状がみられる場合は医療機関へ連れていきます。

ボタン型電池
飲み込んだ電池は食道に詰まらなければ、ほとんどの場合便にでます。しかし一ヵ所に長時間とどまると、放電により組織腐食をきたします。また電池が消化管内で壊れると、もれ出したアルカリによって潰瘍などの危険もあります。
手当
・電池の種類を確かめます。
・飲んだり鼻や耳に入れた場合、急いで医療機関へ連れていきます。受診時に電池の種類を伝え、同じ種類の電池があれば持参します。
・飲んだことが確かでなくても、確認のため医療機関へ連れていきます。

ナフタリン・しょうのう
防虫剤は成分によって毒性や症状が全く異なるので、外袋などで確認をします。ナフタリンやしょうのうは高い毒性を持ちます。
手当
・なめただけなら、水を飲ませ(牛乳はだめ)様子をみます。
・かけら程度でも食べている場合は急いで医療機関へ連れていきます。
※防虫剤、石油製品(灯油、ガソリン、シンナー、ベンジンなど)の場合は牛乳を飲ませてはいけません。
理由:牛乳を飲むと毒物のからだへの吸収量が多くなります。

応急手当(その他) 熱中症

高温や高湿の環境下で起こる全身の熱障害を熱中症といい、症状により熱痙攣、熱疲労、体温調節機能障害を伴う熱射病に分けられます。

熱痙攣
 
高温の環境下で作業や運動をした時などに起こる、痛みを伴った筋肉の痙攣であり、吐き気や腹痛を伴います。大量の発汗があるのに水分を補給しなかったり、塩分を含まない水分のみを補給したときに起こり、体温の上昇があってもわずかです。

熱疲労
 
高温の環境下で、ことに蒸し暑いところで、疲労感、頭痛、めまい、吐き気などの症状が認められます。大量の発汗による脱水症状であり、汗の蒸発による熱放散が不足するために体温は上昇します。

熱射病
 
高温の環境下で体温調節機能が破綻した状態をいいます。異常な体温の上昇と興奮、錯乱、痙攣、昏睡などの意識障害が特徴である。発汗の停止によって皮膚は乾燥し、手当が遅れればショックや細胞・臓器障害に陥り、死亡することもあるので危険です。

手当
・風通しが良い日陰や冷房の効いた所に運び、衣類をゆるめて楽にします。
・本人が楽な体位にしますが、顔面が蒼白で脈が弱いときには、足を高くした体位にします。
・意識があり、吐き気や嘔吐などがなければ、水分補給をさせます。スポーツ飲料(塩分が含まれている)か、薄い食塩水などを飲ませます。
・皮膚の温度が高いときには、水で全身の皮膚をぬらし、あおいで風を送り体温を下げます。
・皮膚が冷たかったり、震えがあるときには、乾いたタオルなどで皮膚をマッサージします。
・このような手当をしても、熱痙攣や熱疲労の症状がおさまらないときは、できるだけ早く医師の診療を受けさせます。
・熱射病の症状があるときは、急いで医療機関に搬送します。
・意識がないときは、一次救命処置の手順により手当を行います。

応急手当(その他) 中毒

ガス中毒
 
自動車の排気ガス、天然ガス、液化石油ガス(プロパンガスなど)、一酸化炭素、亜硫酸ガス、塩素、シンナー、石油化学製品のほか、新建材その他が燃焼して発生する有毒ガスなどの吸入によって起こります。
症状
・気分が悪くなり、あくびが出て、頭痛、めまい、吐き気を起こす。
・手足がしびれて動けなくなる。
・重症になると、意識が障害され呼吸が停止し、死に至ることもある。
・すぐに意識が戻り、症状が見られなくなっても、数日あるいは数週間後に、記憶障害など神経症状があらわれることがある。
手当
・直ちに119番通報します。(意識がはっきりしていて症状がおさまっても、できるだけ早く医師の診療を受けさせます。)
・新鮮な空気のところに傷病者を運び出し、衣類を緩めます。
※意識があっても、歩かせてはいけません。
※体を起こしたり、ゆすったりすると、吐くことが多いので、静かに運びます。
・保温します。
・意識がなければ、一次救命処置の手順により手当を行います。

薬物中毒
 
いずれも、食べたり、飲んだり、皮膚から吸収されたり、肺に吸い込んだり、注射によって中毒を起こします。医薬品で中毒を起こし、手当が必要になる例の主なものは、鎮静睡眠薬(精神安定薬を含む)などです。化学薬品には、化粧品、洗剤、塗料や接着剤からの揮発性物質などがあります。
症状
・健康であった人に急に様々な症状が現れる。(頭痛、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、呼吸困難、血圧低下、意識レベルの低下、痙攣など)
・唇や口の回りのただれや、吐く息のにおいの異常など
手当
・119番、医療機関あるいは日本中毒情報センターに電話して、指示を受けます。
・傷病者が飲んだ薬品の容器に中毒に対する注意書があったら、その指示に従います。
・医療機関に搬送するときは、薬品の容器や傷病者の吐いたものを忘れずに持って行きます。
大阪中毒110番:072-727-2499(毎日24時間、年中無休)
つくば中毒110番:029-852-9999(毎日9~21時、年中無休)
たばこ専用電話:072-726-9922(毎日24時間、年中無休、テープによる情報提供)
(財)日本中毒情報センターHP http://www.j-poison-ic.or.jp

食中毒
 
調理してから食べるまでに時間がたった食物や、生の食品が細菌で汚染されると、増殖した細菌そのもの、または細菌の出す毒素が中毒の原因となります。これを食中毒といいます。
症状
・腹痛、嘔吐、下痢で始まり熱が出る。
・ボツリヌス菌中毒では、眼球、喉、食道の筋肉麻痺などの神経系の症状として、物が2つに見えたり、飲み込むことや、呼吸ができなくなったりします。
手当
・嘔吐・下痢がある場合は脱水を防止するため、嘔吐を誘発しないように水分を少量ずつ頻回に与えます。
・吐いた物が気管に入らないような体位(回復体位)をとらせます。
・できるだけ早く医師の診療を受けさせます。
※吐いた物や便などは医師に見せます。

応急手当(その他) 脳虚血

脳に行く血液の流れが一時的に少なくなり、気が遠くなるか気を失うことを脳虚血といいます。普段から比較的血圧の低い人が、気温の高い所で長時間立っていたり、湯ぶねから急に立ち上がったり、神経質な人がひどく驚いたり、恐れたり、精神感動によって起こることがあります。そのほか、急に多量の血液や水分を失ったときにも起こります。
症状
・顔が蒼白になる。
・冷や汗をかく。
・皮膚が冷たくなる。
・脈が弱くなる。普通、遅いことが多い。
・めまいや気が遠くなることを訴える。
・手足の感覚がなくなるような訴えがある。
手当
・水平か、または足の方を高くして寝かせます。
・気道を確保できる体位を保ちます。
・衣類や、体をしめつけているものを緩めます。
・保温をします。
・倒れたときに、けがをしていないか調べます。
・回復が遅いときには、別の病気がないか医師の診療を受けさせます。