応急手当(外傷) 多量の出血

多量の出血-止血法-
人間の全血液量は、体重1kg当たり約80mlで、一時にその1/3以上失うと生命に危険があります。きずからの大出血は直ちに止血をしなければなりません。

直接圧迫止血
出血しているきず口をガーゼやハンカチなどで直接強く押さえて、しばらく圧迫します。この方法が最も基本的で確実な方法です。包帯を少しきつめに巻くことによっても、同様に圧迫して止血することができます。まず直接圧迫止血を行い、さらに医師の診療を受けるようにします。

間接圧迫止血
 耳の前での止血

一方の手で頭を反対側から支えながら、耳のすぐ前で脈が触れる部位に他方の手のおや指を当て圧迫します。


 わきの下での止血

わきの下のくぼみから、おや指で上腕骨に向けて圧迫します。



 そけい部での止血

そけい部(股の付け根)に手のひらをあて、肘を伸ばして体重をかけて圧迫します。

鼻出血
鼻出血の大部分は、鼻の入口に近い鼻中隔粘膜の細い血管が、外傷(ひっかくことやぶつかることなど)や血圧、気圧の変化などで腫れて出血します。
手当
・座って軽く下を向き、鼻を強くつまみます。これで大部分は止まります。
・額から鼻の部分を冷やし、ネクタイなどはゆるめ、静かに座らせておきます。
・ガーゼを切って軽く鼻孔に詰め、鼻を強くつまみます。
・出血が止まっても、すぐに鼻をかんではいけません。
・このような手当で止まらない場合は、もっと深い部分からの出血を考えて、医師の診療を受けさせます。
※ 鼻出血の場合、頭を後ろにそらせると、温かい血液が喉に回り、苦しくなったり、飲み込んで気分を悪くすることがあるので、上を向かせないようにします。
※ 頭を打って鼻出血のある場合は、止めようとむやみに時間をかけるのではなく、手当とあわせて直ちに119番通報します。

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