応急手当(外傷) 脱臼・肉離れアキレス腱断裂

脱臼
脱臼は関節が外れたものです。関節周囲の靱帯、筋、腱、血管の損傷を伴うことがよくあります。特に肩、肘、指に起こりやすく、適切な治療をしないと関節が動かなくなったり、脱臼が習慣になったりする恐れがあります。
症状
・ 関節が変形し、腫れて痛む。
・ 脱臼したままの関節は、自分では動かせない。
手当
・ 患部をできるだけ楽にし、上肢ならば三角巾を利用して固定します。
・ できるだけ早く医師の診療を受けさせます。
※ 脱臼をはめようとしたり、関節の変形を直そうとしてはいけません。関節周囲の血管や神経などをいためる危険性があります。
※ 肘内障こどもに多くみられる肘関節の亜脱臼で、真の脱臼ではなく、手を強く引っ張ったときに起きます。肘の痛みのため、上腕をだらっと下げ動かさなくなります。すぐに医師の診療を受けさせます。

肉離れ
背筋の肉離れは、不自然なかっこうで重い物を持ち上げたときなどに起こります。大腿、下腿などの肉離れは、スポーツ外傷に多く、あまり運動をしない人が急に運動したり、筋肉に力が入って収縮しているところを強く打ったりした場合などに起こります。
手当
・ 冷やして安静にします。
・ 背筋の場合は、マットレスの下に板を入れます。
・ 激しい痛みがあるときは、医師の診療を受けさせます。

アキレス腱の断裂
アキレス腱の断裂は、スポーツ中などに急に起こり、直ちに運動不能になり、つま先で立てず、アキレス腱の部分を押さえると痛みを訴えます。また、断裂した部分の皮膚表面がへこんでいるのが見てわかります。
手当
・ 歩かせてはいけません。
・ 下向きに寝かせて、副子のうえに固定します。上向きのときにも、つま先を伸ばした状態のまま医療機関に搬送します。

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